もともと15人制ラグビーがオリンピック種目だった
オリンピックでのラグビーの歴史をひもとくと、パリ1900大会、ロンドン1908大会、アントワープ1920大会、パリ1924大会で15人制ラグビーが実施され、その後長いブランクを経てリオデジャネイロ2016大会より7人制ラグビーとして復活した。
女子ラグビーはリオデジャネイロ2016大会が初めての実施となった。
参考文献:ラグビー(TOKYO2020)
1900年 パリ大会、1908年 ロンドン大会、1920年 アントワープ大会、1924年 パリ大会では15人制ラグビーがオリンピック種目でした。
1924年 15人制ラグビーがオリンピック種目から除外
1924年 パリ大会を最後に15人制ラグビーはオリンピック種目から除外されました。
15人制ラグビーがオリンピック種目から除外された理由
運営上の問題から除外されたと言われています。
スポーツ競技のなかでも出場選手数が多い15人制ラグビー。
15人制ラグビーの大会を開催するとなると、メンバー・バックアップメンバーを含めると選手だけでも30名を越えます。
これだけでもかなりの費用負担です。
その上、ラグビーという競技は1試合の消耗が激しく連日での試合開催は難しい。
オリンピックの開催期間(当初予定:2021年7月23日~8月8日)と2週間ちょっと。
ラグビーのワールドカップは参加国20チームと決して多くはない参加数で、2019年9月20日〜2019年11月2日と1ヵ月半かかります。
日程面でも無理があったのかもしれません。
選手数と日程からくる運営上の理由
このようなことから15人制ラグビーがオリンピック種目から除外されたと考えれます。
2016年 リオデジャネイロオリンピックから7人制ラグビーが正式種目に
2016年 リオデジャネイロ大会から男女ともに7人制ラグビーが正式種目となりました。
7人制ラグビーがオリンピックの正式種目になった理由は時代の流れ
五輪の流れとされているのが、よりわかりやすい、スピーディーな競技の存在です。
素早いテンポでサクサク進む競技が魅力とされています。
わかりやすさや時間短縮を追い求めた新競技やルールが次々と生まれているのは周知の事実。
オリンピックにも少なからず時代の流れがあるようです。
現在は、よりわかりやすい、スピーディーな競技が続々と新競技・新種目(バスケットボールの3人制種目「3×3」など)に。
7人制ラグビもーもその一つ。
試合時間はもちろん、試合展開も15人制ラグビーとはかなり違います。
7人制ラグビーのわかりやすく、スピーディーという点から再びラグビーがオリンピックの正式種目となったと言えるでしょう。